まずは要点 背面ガラスの役割と割れたままのリスク
背面ガラスの主な役割
- Qi等ワイヤレス充電の電磁結合を妨げない外装材
- サブ6/ミリ波等のアンテナ窓（金属より透過性が高い）
- 防水・防塵シールの受け面／構造体
- カメラ／センサー周りの位置精度と剛性の担保
割れ放置のリスク例：防水低下→浸水、Qi充電の発熱増、アンテナ断線による電波感度低下、ガラス片の二次破損・怪我、フレーム歪みの進行、カメラのピント不良など。
要注意 カバー交換では済まないケース 5選
① ワイヤレス充電コイル／NFCコイルの断線・剥離
背面割れの衝撃でコイルが微断線すると、充電が途切れる・異常発熱・充電速度低下が起きます。カバーで覆っても改善しません。コイルとハウジングの接着不良が進み、最終的に充電不可に。
② アンテナフィルムや接点の損傷
背面に沿って配置されるアンテナ（Wi‑Fi/LTE/5G）フィルムが割れで切れると電波が不安定に。カバーは感度をむしろ悪化させる場合があり、発信出力の上昇→発熱・バッテリー消耗の悪循環へ。
③ カメラユニットの浮き・ズレ／防塵防滴の低下
背面ガラスはカメラ周りの位置決めにも関与。フレームの微歪みでAFが迷う・写真がぼやける・黒いシミ/フレアが発生。防塵テープの密着不良でレンズ内曇りの原因にも。
④ フレームの歪み・角欠け
外観は軽傷でも、内部では基板やバッテリーに応力が残ります。ケースを付けると応力が固定され、画面浮き・タッチ不良が後から出ることも。背面だけでなくフレーム矯正が必要です。
⑤ バッテリー膨張が根因のケース
背面が盛り上がって割れた場合は高確率で電池膨張。カバーで押さえ込むと危険です。内部からの圧力は発火・浸水防止テープ破断のリスク。直ちに電源を切り、充電をやめて来店を。
セルフ診断 こんな症状があれば“要修理”サイン
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Qi充電が安定しない／位置を探さないと反応しない／異常に熱くなる
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通話が途切れる・モバイルデータが遅い・圏外が増えた
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カメラがぼやける／ピントが迷う／黒いシミ・光のにじみ
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背面がわずかに盛り上がっている・パキッと音がする
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防水シール部からのにおい・滲み・結露跡
応急処置 今日からできる安全対策とNG行為
まずやること
- ガラス片の飛散防止に透明フィルム（一時対応）を貼る
- Qi充電は停止し有線充電に切替（異常発熱の予防）
- 雨天や浴室など湿気の高い環境を避ける
- 必要なバックアップを取る（iCloud/Googleドライブ等）
やってはいけないこと：瞬間接着剤での固定／テープで強圧固定／ドライヤー加熱／割れ面のアルコール浸し／磁力の強い車載ホルダー併用。いずれも浸水・発熱・部品剥離の原因になります。
修理情報 背面ガラス交換の流れと目安
機種や損傷範囲により工法は変わりますが、概ね以下の手順です。
- 診断：フレーム歪み、コイル／アンテナ、カメラ、防水シールを点検
- 加温・剥離：専用治具で背面を外し、ガラス片を除去
- 清掃・補修：接着面整え、防水シールを新調。必要に応じフレーム矯正
- 新パネル貼付：位置精度を確認し圧着。カメラ防塵テープも更新
- 機能検査：Qi／NFC・電波・カメラ・防水目視・発熱をチェック
| 内容 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 背面ガラス交換 | 機種により異なる | 一体型ハウジングは工賃が上がる傾向 |
| フレーム矯正 | 加算あり | 歪み量・補強の有無で変動 |
| Qi/NFC/アンテナ補修 | 要見積 | 断線箇所や部材在庫に依存 |
※ データ初期化は原則不要です（状況により例外あり）。当店では“データそのまま”最短即日のご案内が可能です。
保険・保証 メーカー／キャリア／保険の使い分け
- メーカー保証：外装破損は多くが対象外。ただし有償全交換の方が早いケースも。
- キャリア保証・モバイル保険：自己負担額と日数、代替機の有無を比較。
- 当店修理：通院時間・データ維持・費用のバランス重視。部分修理で総費用を圧縮できる場合があります。
FAQ よくある質問
Q. ケースを付ければもう使って良い？
A. コイルやアンテナ損傷があると発熱・感度低下が続きます。応急的には良いですが、早めの点検を。
Q. 生活防水は残っていますか？
A. 背面割れでシールの連続性が失われるため、実用防水は期待できません。湿気環境を避けてください。
Q. データは消えますか？
A. 背面交換のみなら通常初期化不要です。万一に備えバックアップは推奨します。
店舗情報｜リペアフォース町田店
住所：〒194-0013 東京都町田市原町田4-11-13 天野ビル4F Oashis店内
営業時間：9:00〜18:00（最終受付17:30）。
※土日・祝日は入口が閉まっているため、ご来店時は050-3092-0036へお電話ください（お迎え対応）。
まとめ 「隠れダメージ」を疑ったら、早めの点検を
背面ガラスは見た目以上に機能部品と密接です。充電・電波・カメラ・防水に違和感があれば、カバーで隠す前にプロの診断を。データそのまま最短即日で、安全第一の修理をご提案します。
