お持ち込みいただいたのは iPhone SE（第3世代・PRODUCT RED）。
「白い壁を撮ると左側に黒い丸が出る」「クリーニングしても消えない」とのご相談でした。

• フロントカメラでは発生せず、背面メインカメラのみで再現
• 0.5～5倍のズームで影の位置がわずかに移動
• ライトを当てると影が濃くなることがある
• 外装レンズ（サファイアカバー）に大きな割れはなし

→ この時点で、カメラユニット内部の異物混入・絞り/センサー面の汚れ、もしくはレンズ群の欠けが濃厚と判断しました。

「黒い点」は同じように見えても発生箇所が異なります。以下のチェックで切り分けると最短ルートで解決できます。

1. 外装レンズのキズ・欠け … 強い光源で白壁を撮ると、星型のフレアや線状のにじみが出やすい。黒点は少なめ。
2. レンズユニット内部のホコリ … 焦点距離で位置やサイズが微妙に変化。ブロアでは基本取れません。
3. センサー面の汚れ … 黒点が常に同じ位置に出る傾向。動画でも目立つ。
4. ケースやフィルムの干渉 … 周辺がケラレて半月影。ケースを外して再確認。
5. 防塵防水ガスケットの剥離 … 組み付け不良で微細ゴミが再混入しやすい状態。

1. 事前診断：撮影テスト（無地・強光・暗所・動画）で再現性を確認。ケース・フィルムの有無もチェック。
2. 分解・ユニット検査：SE3対応の純正同等ユニットへ仮換装し、症状が消えるか確認。
3. 必要パーツの本組み：改善が確認できたら新品ユニットを本組み。防塵・防水ガスケットを再施工します。
4. 光学調整と動作テスト：AF/AE、手ぶれ補正、フラッシュ、ポートレート、バーコード読み取りまで総合チェック。
5. 最終クリーニング：外装レンズの表面は油膜除去と帯電対策を行い、黒点の再発を抑制。

データ領域には触れませんので、写真・アプリ・設定はそのままお返しできます。

• 作業時間：最短 60〜90 分（店内混雑により前後します）
• 費用目安：背面メインカメラ交換 ／ 外装レンズ交換 ／ クリーニングのみ —— 症状により最適化
• 保証：初期不良はパーツ保証にて対応
• お支払い：現金／各種キャッシュレス

※ 相場や在庫は変動します。最新の価格はお電話またはWEB予約フォームからお気軽にご確認ください。

1. レンズ周りの定期清掃：マイクロファイバーでやさしく乾拭き。油膜はレンズ用クリーナーを微量に。
2. ケースの“縁”を見直す：開口が狭いケースはケラレや反射の原因に。カメラ穴が広い設計を。
3. 砂塵・湿気の多い環境では：撮影後に外装を軽く払う。結露時は無理に撮らず室温で復帰を待つ。
4. 落下後に要チェック：見た目に問題がなくてもレンズ群の微欠けで黒点が出始めることがあります。
5. ガラスコーティング活用：外装レンズにコーティングを施すと油膜・微汚れの付着低減に有効です。

Q. クリーニングだけで直ることはありますか？
A. 外装レンズ表面の汚れが原因なら改善しますが、ユニット内部やセンサー面の汚れは分解整備・交換が必要です。

Q. データは消えませんか？
A. カメラ周りのみの作業で、データ領域には触れません。事前にバックアップが難しい方もご相談ください。

Q. 保険・保証は使えますか？
A. キャリアや端末保証により条件が異なります。お見積書の発行にも対応可能です。

Q. 画質は元に戻りますか？
A. ユニット交換で多くのケースは解消します。外装レンズの損傷が大きい場合は併用修理をご提案します。