スマホの“ラウドスピーカー”は本体下側にあることが多く、ユニット自体は密閉空間（チャンバー）に収まり、筐体の開口部から音が放射されます。防塵メッシュ、ラバーガスケット（防水パッキン）、プラスチックフレーム、固定ネジ、場合によってはアンテナラインやマイクの音路が絡み合い、これらの位置関係や密閉度が崩れると、ユニットが正常でも音が小さくなったり割れたりします。

• メッシュ詰まり：皮脂・繊維・ほこり・水垢で高域が減衰。
• ガスケット変形：隙間から逆位相が回り込み、低音がスカスカに。
• ネジ緩み／欠落：共振でビビり音、音量ムラ。
• フレーム歪み：落下後にチャンバーの密閉が崩れ、破裂音様の歪み。
• 接点腐食：水濡れでユニット端子や基板パッドが酸化、断続的な無音。

①無音／極端に小さい：防塵メッシュの完全詰まり、ユニット端子の腐食、基板側オーディオ回路不具合。
②特定の音量でだけビリつく：ネジ緩みや外装の微振動、ガスケットの一部剥がれ。
③動画やゲームでだけ割れる：アプリ側の音量正規化＋筐体共振が重なりやすい設定域。
④高音だけがこもる：メッシュの部分詰まり、メッシュ裏の水垢硬化。
⑤低音がスカスカ：チャンバー内の密閉不良（パッキン変形、フレーム歪み）。

1. メッシュ表面のドライ清掃：柔らかい乾いたブラシで“押し込まずに撫でる”。アルコールの浸しすぎは禁物。
2. 保護ケース・ストラップ干渉を外す：開口部の一部が塞がると音が歪みます。
3. 音量域テスト：設定音量を1目盛ずつ上下し、どの帯でビビるか記録。
4. ボイスメモ録音→再生：録音は別系統。録音は正常で再生だけ異常ならラウド側の問題濃厚。
5. 水濡れ履歴の確認：風呂場や雨天後から症状が出たなら、乾燥待ちよりも内部清掃を優先。

• メッシュへ強いエアダスター：内部へ埃を押し込みパッキンのズレを誘発。
• ウェット綿棒でのゴシゴシ：水分が毛細管現象で音道に残り、硬化して固着。
• ネジ増し締め：位置決めが狂い、逆に共振点が増えることも。
• アプリで過剰な低音ブースト：ユニットのメカリミットを超えて歪み→破損に直行。

1. 外観・音量帯評価：音源を一定化し、筐体の共振ポイントをマーキング。
2. 分解清掃：メッシュ裏の堆積物除去、音道の乾式クリーニング、必要に応じてメッシュ交換。
3. ガスケット再成形：防水パッキンの再貼付・交換、チャンバー密閉度の回復。
4. ユニット交換：腐食・断線・コーン割れがある場合は純正同等品で交換。
5. 締結トルク調整：ネジの順番・トルクを規定化し、共振の再発を抑制。

目安時間は症状により30〜90分ほど。データはそのままお返しできます。

• 耐水モデル全般：パッキンが音色設計に直結。落下で微妙にズレると低音抜け。
• エッジ薄型フレーム：握り込み圧で開口が変形→特定音量でのビビり。
• スピーカー開口が片側寄り：指や卓面で片側が塞がりやすく、ステレオ感が破綻。
• 古めのAndroid：メッシュ材の劣化固着で高域減衰が顕著。

• ケース選び：開口部が広く、メッシュを覆わない設計を選定。
• 定期ドライ清掃：乾いた極細ブラシで“月1回、軽く”。
• 浴室・高湿環境での使用を控える：湿気はメッシュ裏で水垢化。
• 過度な低音強調を避ける：ユニット寿命を縮めます。

Q. 音割れはアプリの不具合ですか？
A. 再生アプリ固有の音量最適化が影響することはありますが、物理的な共振や詰まりがあるとアプリを変えても改善しません。

Q. ドライヤーで乾かすのは？
A. 推奨しません。熱でガスケットが変形し密閉が悪化します。

Q. すぐ見てもらえますか？
A. 事前予約で待ち時間短縮。最短30分〜の即日対応が可能です。