電池交換や初期化・復元後は、端末内部でSpotlight検索や写真の解析、Face/人/被写体認識、iCloudの差分同期などの重い処理が走ります。画面消灯中でもCPU/GPU/ニューラル処理が動き、数時間〜数日のあいだ消費が増えるのは珍しくありません。まずはフル充電→通常利用→就寝中の消費を観察（Wi‑Fi接続）し、48〜72時間の推移を見てください。

ポイント：発熱が強い・通信が混雑する時間帯は処理が止まりがち。Wi‑Fi接続・端末を置いたまま充電中が最も早く片付きます。

1. 画面輝度/自動調整：明るさ固定は消費増。自動調整と必要時のみ最大に。
2. 常時表示/ライブアクティビティ/ウィジェット：情報量が多いほど待機消費が増加。最小構成へ。
3. バックグラウンド更新：必要アプリのみ許可。地図/配車/決済など用途限定。
4. メール取得：プッシュ→フェッチ（15分/手動）へ。不要なアカウントは一時オフ。
5. 写真のiCloud同期：大容量の初回同期は電池/通信を消費。Wi‑Fi＋充電中に実行。
6. アプリの自動アップデート：夜間のみ、または手動に。
7. 位置情報：「使用中のみ」へ。常時はナビ/ライフログ等の最小限に。
8. 解析/広告トラッキング：OS/アプリの解析送信をオフ。
9. モバイル通信：5Gの自動/省データモードを活用。圏外付近は機内モード。
10. 通知：重要アプリだけにバッジ/バナー/サウンドを絞る。

消費の大敵は不安定な電波。圏外〜1本の環境ではモデムが出力を上げ続け、待機でも減り続けます。地下/鉄筋/高層エレベーターでは、一時的に機内モードが有効。5G⇄4Gの切替が多い地域は5Gオフで安定化する場合も。

自宅ではWi‑Fi優先、公共Wi‑Fiの自動接続はオフ。VPNの常駐は電池負担が大きいので常時利用は避けましょう。

設定▶バッテリーで24時間/10日の消費割合を確認。突出アプリがあれば以下を実施：

• 位置情報：使用中のみへ。バックグラウンド更新はオフ。
• 通知：重要でないものはバナー/サウンドを停止。
• アプリ内の動画自動再生/高画質：オフ/標準画質に。
• 不要ウィジェットやライブアクティビティを削除。
• クラッシュ/ループがある場合は再インストールやキャッシュ削除。

ヒント：SNS/地図/動画/決済/配車/ライド系は常駐・位置情報・通知が多く、バージョン差で電池負荷が変動します。アップデート直後に悪化したら一旦ロールバック（可能なら）または次の修正版待ちも選択肢。

• 温度：0〜35℃が推奨。夏の車内/直射日光/布団充電は厳禁。発熱＝化学劣化を加速。
• 充電器/ケーブル：正規/規格品を。相性不良は発熱/ロス/充電遅延の原因。
• ワイヤレス充電：発熱が大きい環境では有線へ切替。
• 最適化されたバッテリー充電：オンに。夜間は80%で待機→起床前に満充電。
• 0%までの使い切り：常用はNG。20〜80%帯の運用が無難。

新品バッテリーでも、残量ゲージが化学容量に追いつくまでに学習期間が必要です。体感と%表示が噛み合わない場合は、30→90%の短サイクルを数回繰り返し、週1回だけ20%付近まで下げてから通常充電に戻すと安定することがあります。

古い環境を丸ごと復元すると、過去の不具合設定や壊れた通知トークンまで連れてくることがあります。改善が乏しい場合は：

1. 設定のリセット（ネットワーク/位置情報/ホーム画面レイアウト）を段階的に。
2. クリーンインストール→必要アプリのみ再導入で再検証。
3. eSIM/キャリア設定アップデートの適用を確認。

• 就寝中に10%以上減る：Wi‑Fi接続／写真解析の進捗／バックアップ実行／VPN常駐を確認。
• 昼間の待機でみるみる減る：電波強度と5G切替／圏外時の機内モード運用。
• 操作中の減りが極端：画面輝度／高リフレッシュ表示／ゲーム・動画のフレーム設定。
• 発熱を伴う：ケースの通気／ワイヤレス充電オフ／重いインデックスが走っていないか。
• 特定アプリのみ：バッテリー画面で該当アプリを特定→権限と通知を絞る。

Q. 交換直後から100%→90%が早い
A. 表示学習とバックグラウンド処理の影響が大。48〜72時間の推移を見てから判断を。

Q. 純正じゃないとダメ？
A. 規格適合の高品質セル＋適正な制御基板であれば良好。消費の多くは使い方や環境で左右されます。

Q. それでも改善しない
A. 基板側の短絡/センサー不良/充電回路の異常が疑われます。診断計測をご相談ください。

当店では、交換後の“体感ギャップ”も含めて使い方・設定・環境まで一緒に見直します。データそのまま/最短即日。まずはお気軽に。