まずは症状を分類(黒点/縦線/白い影)
- 黒点(黒いインク漏れ):落下や圧迫で表示層が破れて液晶や有機ELの素子が損傷。時間とともにジワジワ広がるのが典型。
- 縦線・横線(カラーバー含む):ドライバIC・配線断線・接続不良で発生。動かない“固定線”はパネル側不良の可能性が高い。
- 白い影/にじみ:液晶ではバックライト漏れ・圧痕、有機ELでは有機層ダメージや焼き付きの前兆で見えることも。
- タッチは生きている?:表示異常のみか、タッチ不良を伴うかで修理方針が変わります。
症状が拡大・増殖している場合、表示パネルの内部破損が進行中。早めの交換で二次被害(完全表示不能・誤動作)を防げます。
液晶(LCD)と有機EL(OLED)の違いと壊れ方
| 項目 | 液晶(LCD) | 有機EL(OLED) |
|---|---|---|
| 発光方式 | バックライト+液晶シャッター | 素子自発光(画素自体が光る) |
| 典型的な異常 | 黒インクのようなにじみ/白ムラ/漏光 | 縦線・緑/紫線、黒点、焼き付き、色ムラ |
| 衝撃耐性 | ガラス層破損でインク漏れ状 | 配線断線・有機層損傷で線・斑点 |
| 進行性 | 圧力や温度で広がりやすい | 初期は点や線→徐々に範囲拡大 |
| タッチとの関係 | タッチ層別体の機種も(一部) | 一体型が多く、表示不良でタッチも不良に |
※機種により仕様が異なります。実機点検で確定診断を行います。
交換判断の基準|この症状は“パネル交換”が妥当
- 黒点が拡大:日を追うごとに広がる/タッチ圧で波打つ→内部破断。再接続や清掃では改善しません。
- 消えない縦線・色線:再起動・初期化・安全モードでも残る固定線→配線断線またはIC不良で交換対象。
- 白い影(圧痕)と漏光:フレーム歪み・電池膨張が原因だと再発懸念。パネル+原因の是正(フレーム調整・電池交換)が必要。
- タッチ暴走や無反応を伴う:表示+タッチ一体型では一括交換が最短・確実。
- 水没・結露の既往:時間差で線・黒点が出現することあり。基板点検+パネル交換が安全。
・スクリーンショットに“線や黒点”が写る?→写らないなら表示ハード側、写るならソフト/GPU系の可能性(稀)。
・外装ガラスが割れていなくても内部破損は起こります。
自宅でできるセルフ診断(5分)
- 再起動:一時的な表示乱れを除外。
- セーフモード/保存モード:サードパーティ表示アプリ起因を除外。
- 画面テスト:純色(白・黒・赤・緑・青)を全画面表示。線や影の位置が変わらなければハード要因。
- スクショ判定:スクショに異常が写らなければパネル側確定度アップ。
- 外圧要因の除去:ケースの締め付け、保護ガラスの局所圧、金属片の噛み込みを外して再確認。
電池膨張の疑い(画面が浮く/隙間/押すと明るさ変化)があれば通電を止めてご相談ください。
やってはいけない対処
- 画面の押し込み・揉みほぐし:亀裂拡大やショートの危険。
- 冷凍・急冷:結露・層剥離を招きます。
- 圧の強いクリップ固定や曲げ矯正:配線断裂が進行。
- 自己分解:防水パッキン・ケーブル破損で修理費増大の典型。
来店前の準備とデータ保護
- 操作できるうちにiCloud/Googleアカウントでのバックアップを推奨。
- 二段階認証のコード確認方法(SMS・別端末・認証アプリ)を事前に把握。
- 水没歴・落下状況・発生タイミングをメモすると診断が早くなります。
- 画面が見えにくい場合は外部ディスプレイ/ボイスコントロールで最低限の操作を確保。
よくある質問
Q. 黒点が小さいままなら放置しても大丈夫?
多くは進行性で、温度変化や圧力で拡大します。早期交換が結果的にコスト抑制につながります。
Q. 縦線が出たり消えたりします。
接点の接触不良やフレックスの歪みが疑われます。分解点検と再実装で改善する例もありますが、再発する場合はパネル交換が確実。
Q. 白い影はバックライト漏れ?
液晶では漏光や圧痕、有機ELでは画素ダメージ・焼き付き前段など様々。白背景テストで形状が固定ならハード側要因です。
Q. ついでに保護方法は?
フレーム歪みや電池膨張を放置しない/適切な硬度の保護フィルムまたはガラスコーティングを併用/ポケット圧や車載直射を回避が有効です。
店舗情報・ご予約|リペアフォース町田店
住所:〒194-0013 東京都町田市原町田4-11-13 天野ビル4F Oashis店内
営業時間:9:00〜18:00(最終受付17:30)
※土日・祝日は入口が閉まっています。到着時はお電話ください(お迎え対応)。
交換の目安(概略)
- 黒点の拡大/固定縦線:表示パネル交換
- 白い影+電池膨張:パネル+電池の同時点検
- タッチ暴走:一体型パネル交換
- 水没歴あり:内部乾燥・洗浄+パネル交換検討
※機種・状態により費用と所要時間は異なります。まずは無料診断をご利用ください。
まとめ
黒点・縦線・白い影は、いずれも表示パネルの内部損傷を示す代表的サインです。スクショ判定や純色テストでハード要因が濃厚なら、早期のパネル交換が安全かつ確実。症状の背景にフレーム歪み・電池膨張・水分侵入が隠れていないかも同時に確認すると、再発防止につながります。リペアフォース町田店ではデータそのまま・即日対応を心掛けています。まずはお気軽にご相談ください。