「急に電源が入らない」「相手の声が聞こえない」「タッチが効かない」——その症状、部品故障ではなく設定や操作が原因で起こる“疑似故障”かもしれません。特にスマホに慣れていない方ほど、ちょっとしたボタン操作・通知・設定変更が引き金になり、故障と勘違いしてしまいがちです。
疑似故障とは、スマホの本体は正常なのに、設定・モード・操作ミス・周辺環境の影響で「故障のように見える」状態のことです。よくある例は「機内モードのまま」「消音モード」「Bluetooth出力」「アプリが固まっている」など。修理が必要な故障と違い、原因が分かれば数十秒〜数分で解決するケースもあります。
※もちろん、心当たりがなくても部品が劣化している場合はあります。この記事は「まず自分で安全に試せる確認」を中心にまとめています。
店頭相談でとくに多い「故障に見えるけど、実は設定・操作が原因だった」パターンをまとめました。ご本人だけでなく、ご家族のサポートにも役立ちます。
「電話できない・LINEが届かない」→ 機内モードがオン、またはモバイルデータ通信がオフ。コントロールセンター(iPhone)/クイック設定(Android)で確認します。
マナースイッチや音量設定が原因で、着信音や通知音が鳴らないことがあります。動画は鳴るのに電話だけ鳴らない場合もあるので、着信音量を別で確認。
「通話の声が小さい/聞こえない」→ 以前つないだイヤホンに音声が飛んでいることが。Bluetoothを一度オフにして改善するか確認。
ホームに戻れない・タッチが効かないように見えるけど、実はアプリだけ固まっているケース。アプリ終了→再起動で改善しやすいです。
iPhoneのガイドアクセス、Androidの画面固定などで操作が制限され「壊れた」と勘違いしがち。解除方法を家族で共有すると安心。
画面が暗すぎて「画面が映らない」と感じることがあります。明るさスライダー、明るさ自動調整、ダークモードなどを確認。
ピントが合わない・白っぽい・ぼやける → 故障ではなくレンズの汚れが原因のことが多いです。メガネ拭きなどでやさしく清掃。
「充電マークが出ない」→ ケーブル断線や端子の差し込み不足、充電器の出力不足が原因のことも。別のケーブルで確認すると切り分けが早いです。
冬の手袋、手指の乾燥、厚いフィルムでタッチが反応しづらくなり「タッチパネルが壊れた」と感じることがあります。
通知設定や集中モード(おやすみモード)で、着信や通知が止まっていることがあります。家族の連絡が取れず不安につながりやすいポイントです。
「故障かも」と思ったときに、まず試してほしい順番です。ポイントは一気に色々変えないこと。1つずつ確認すると原因が分かりやすく、元に戻すのも簡単です。
アプリの固まり・メモリ不足・一時的な不具合は、再起動で改善することがあります。電源ボタン長押しで難しい場合、機種ごとの手順があるので焦らず確認しましょう。
「画面が映らない」と感じるとき、実際には暗い・色味が変わった・拡大表示になっているだけの場合があります。
充電できない場合は、ケーブル・充電器・コンセントを1つずつ変えて確認します。端子にゴミが詰まっていると接触が不安定になることもありますが、無理に針などでほじらないでください(次の章で解説)。
疑似故障は“焦り”から悪化しやすいのが特徴です。次の行動は、実故障に繋がったり、データを失う原因になりやすいので避けましょう。
疑似故障と思っても、次のようなサインがある場合は、部品劣化や内部トラブルの可能性が上がります。無理に使い続けず、プロの点検をおすすめします。
この4点が分かるだけで、点検・説明がスムーズになりやすく、不要な作業を減らせます。
疑似故障の切り分けだけで解決するケースも多いので、気軽にご相談ください。症状の説明が難しい場合は、画面表示や設定画面を一緒に確認しながら進められます。
※混雑状況により、点検の順番が前後する場合があります。急ぎの場合はお電話が確実です。
疑似故障は「また起きたらどうしよう」という不安につながりやすい問題です。次の工夫で再発を減らし、困ったときの対応もラクになります。
例:「音が出ない→音量+と消音確認」「連絡が来ない→おやすみモード確認」など、2〜3行でOK。紙のメモは最強です。
似たアプリアイコンが並ぶと誤タップが増えます。電話・LINE・カメラ・設定など、使うものだけを1ページ目に。不要なアプリはまとめてフォルダへ。
家族の連絡先を「お気に入り」に固定し、困ったときはそこから電話できるようにしておくと安心です。修理店の電話番号も登録しておくと、焦らず相談できます。
スマホは便利な反面、設定が増えるほど「知らないうちに変わる」場面が増えます。疑似故障は恥ずかしいことではありません。最短で元に戻すコツは“落ち着いて、順番に確認する”こと。困ったら、無理せずお店に頼ってください。