なぜ熱くなる？放熱がうまくいかない代表的な要因

① ケース・保護アクセサリーによる熱こもり

分厚い耐衝撃ケース、背面カード収納、リング/マグネット付きホルダー、密着型のポーチは放熱経路をふさぎがち。充電中や高負荷時は一時的に外すだけで温度上昇が抑えられることがあります。

② 高負荷アプリ・バックグラウンド処理

ゲーム、4K撮影、長時間のビデオ会議、クラウド同期、大容量のアプリ更新は発熱の主因。CPU/GPU・モデム・PMIC（電源管理IC）に負荷がかかり、内部で熱が集中します。

③ 充電環境（急速充電・ワイヤレス充電）

高出力アダプタやワイヤレス充電器は利便性の反面、発熱源になります。充電中の操作・ゲームは温度の閾値を超えやすいので控えましょう。

④ 周囲温度と直射日光

夏場の車内、日差しの強い窓際、電気毛布やこたつの上などは、放熱よりも入熱が上回る環境。内部温度は短時間で臨界に達します。

⑤ バッテリーの劣化・異常

劣化したリチウムイオン電池は内部抵抗が上がり、同じ負荷でも発熱が大きくなります。膨張や急速な温度上昇が見られる場合は使用を中止してください。

⑥ 充電端子・基板の不良や汚れ

端子の接触不良、湿気・金属粉によるリーク、ショートの前兆でも発熱します。発熱源がポート周辺に局在する時は要注意です。

今すぐできる応急処置（安全第一で！）

高温警告が表示された場合は、電源を切るか再起動後に放置し、完全に常温へ戻るまで充電再開しないことが重要です。

やってはいけないNG対処

症状別の切り分けチャート

長期的な予防と日常のコツ

• 充電は平置き・風通し良く。寝具や車内の上での充電は避ける。
• ワイヤレス充電はずれにくい台座を選ぶ。金属アクセの併用は控える。
• アプリの自動更新・写真/動画のクラウド同期は夜間/Wi‑Fi時に限定。
• 季節や使用状況でケースを使い分け。高負荷時は薄型に切替。
• 半年ごとにバッテリー状態とストレージ残量を点検。残量不足は発熱の温床。
• 端子の清掃は乾いたブラシでやさしく。金属工具は使用しない。

修理・点検が必要なサインと当店の対応

次のような場合は内部点検・修理のタイミングです。

• 再起動や設定見直しでも高温がすぐ再発する。
• バッテリーの膨らみや背面パネルの浮き、焦げ臭などの危険兆候がある。
• 充電口・基板周辺が触れると熱い状態が続く。
• 高温警告でカメラ・フラッシュが使えないことが多い。