スマートフォンをうっかり水に落としてしまった後、画面がちらつく、色が変になる、線が入るなどの異常が出た経験はありませんか?
実はこの症状、単なる表示不良ではなく、内部で深刻な腐食やショートが進行しているサインであることも少なくありません。
1. 水没直後の「一見動く」状態が危険な理由
水に落とした直後、電源が入って操作もできると安心してしまう方が多いですが、実際には内部の基板やコネクタ部分に水分が残っています。時間の経過とともに酸化・腐食が進み、数時間〜数日後に不具合が現れることもあります。
特に液晶裏のバックライト周辺は通電中に水が残ると発熱が起きやすく、焼けや変色の原因になります。
2. 画面がちらつく・色が変わる主な原因
水没後に起こる画面トラブルの多くは、以下の3つの要因が関係しています。
- 液晶パネルの内部に水分が侵入し、バックライトがショートしている
- 画面ケーブル(フレキシブルケーブル)の接点腐食による接触不良
- 基板のディスプレイ制御ICが腐食または焼損している
これらは放置すると症状が進行し、やがて完全な表示不能(ブラックアウト)に至る危険性があります。
3. 自分でできる応急処置とNG行為
応急処置のポイント:
- 電源をすぐに切る
- SIMカードやSDカードを抜いて乾燥させる
- 自然乾燥ではなく、専門業者による分解乾燥を依頼する
やってはいけないこと:
- ドライヤーで乾かす(熱で液晶や基板が変形)
- 振って水を出そうとする(内部にさらに広がる)
- 充電ケーブルを接続する(ショートの危険)
4. 修理店での内部診断で分かること
リペアフォース秋葉原店では、分解によって以下のような内部状態を確認します。
- 液晶裏・コネクタ周辺の腐食状況
- 基板上のショート・焦げ・酸化痕の有無
- 水没センサーの反応(メーカー保証対象外判断に影響)
軽度の場合は洗浄・乾燥+液晶交換で復旧できるケースもありますが、基板腐食が進んでいる場合はデータ復旧を優先した対応が必要になります。
5. 予防と今後の注意点
水没後の再発を防ぐためには、次のような対策が有効です。
- 防水ケース・パッキン付きカバーの使用
- 雨天・入浴中・台所での操作を避ける
- 定期的に背面や充電口の清掃を行う
スマホは防水性能をうたっていても、経年劣化や衝撃によって防水シールが劣化していることがあります。水没後に少しでも違和感を感じたら、すぐに診断を受けることが重要です。
リペアフォース秋葉原店
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町1-14 第2東ビル303(rampart店内)
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