Step 0 まずは症状を整理しよう
マイク不良と一口に言っても、こもる/小さい/まったく入らない/ノイズが入るなど症状はさまざま。再現条件(ケース装着時のみ・スピーカー通話のみ・動画撮影時のみ等)を書き出すと、あとで原因の当たりがつきます。
- 相手から「遠い」「こもる」と言われる
- 録音すると左右どちらかだけ小さい(ステレオ端末)
- 動画だと入るが通話だと入らない/その逆
- ケースや保護フィルムを外すと改善する
Step 1 録音前の準備と注意点
- ケース・手帳型カバー・ストラップ等は一度外す
- 保護フィルムのマイク穴の塞ぎがないか確認
- 設定→マイクやアプリの権限をONに
- 静かな場所でテスト(空調・換気扇・車内ノイズはOFF)
Step 2 ボイスメモ診断:基本チェック 5ステップ
① 通常録音(下部マイク)
iPhoneならボイスメモ、Androidなら標準の録音アプリ等で10秒ほど話します。端末を口元から15–20cmに保ち、録音後に再生。波形が細すぎる/音量が小さすぎるなら下部マイクの不調が疑われます。
② 端末を逆さにして録音
端末を上下逆にして同じセリフを録音。改善する場合、ケースや手の当たり、ポート周りの汚れが影響している可能性。
③ スピーカー通話の模擬
録音アプリを起動しながら端末を少し離して話します。スピーカー通話で使われる上部マイクの拾いが悪いと、離した時に急に小さくなります。
④ 風切り音チェック
口を強く息で「フー」と吹きかけず、指で軽くなぞる程度で。サーッというノイズが過度に乗るならメッシュ破れや塞がりを疑います。
⑤ 動画アプリでの録音
カメラアプリ(自撮り/背面)で数秒録画して再生。動画では正常・ボイスメモでは不良など差が出れば、使用マイクの違いかアプリ側設定の問題です。
Step 3 追加テスト:アプリ・外部要因の切り分け
別アプリで再現するか
通話アプリ(LINE/Zoom/Teamsなど)と標準通話、録音アプリで挙動が同じか確認。特定アプリだけ不良→アプリ再インストール・権限で改善することがあります。
Bluetooth・有線の影響
イヤホン・車載キットが接続中だと、外部マイクへ切替され内蔵マイクが無効に。Bluetoothをオフ、ケーブルを抜いて再テスト。
汚れ・水分・湿気
ポート付近の皮脂・埃・湿気は大敵。乾いた柔らかい刷毛で入口周りだけやさしく除去。濡れは禁物です。
ケース・フィルムの開口ズレ
社外ケースやガラスフィルムの穴位置ズレで音が遮られる例は多め。外して改善するなら交換を検討。
Care マイク穴クリーニングのコツとNG
- 道具はやわらかいカメラ用ブロアー+やわらかい刷毛
- 入口付近を軽く払うだけ。内部へ押し込まない
- 湿式クリーナー・アルコールの直塗りはNG
- 針・ピン・クリップで突く → メッシュ破れ・致命傷
- 強圧エアダスターを至近距離で噴射 → 水滴・霜・結露リスク
- 綿棒を奥まで差し込む → 繊維残りで逆に塞ぐ
※内部清掃・マイク部品交換は精密作業です。自己分解は防水性能の喪失や基板破損につながるためおすすめしません。
Guide 修理・費用の目安/すぐ来店すべきサイン
来店を急いだ方がいいケース
- 録音が完全に入らない(無音)
- 水濡れ・結露の疑いがある(直後の通話不良)
- 再起動や初期化でも改善しない
- 動画・通話・録音すべてで症状が出る
修理の目安
機種・在庫により異なりますが、マイク(ドックコネクタ)交換や上部サブマイク交換での対応が一般的。軽度の汚れなら分解クリーニングで改善する場合もあります。詳細は店頭で無料点検にてご案内します。
FAQ よくある質問
- Q. 片方の動画だけ音が小さいのは故障?
- A. アプリのステレオ設定や、使用されるマイク位置の違いが原因のことも。ボイスメモとカメラで比較し、ケースを外して再テストを。
- Q. 水に落としてからこもるように。自宅でできることは?
- A. 電源を切り、充電・通話・録音は控えて早めの点検を。乾燥目的で熱を当てるのはNG。内部腐食のリスクがあります。
- Q. マイク交換と一緒にやると良いことは?
- A. 充電不良やスピーカー異音がある場合は、同じフレックス部品で一体交換になる機種も。まとめての点検が効率的です。
Store 店舗情報・ご相談方法(リペアフォース町田店)
リペアフォース町田店
- 住所
- 〒194-0013 東京都町田市原町田4-11-13 天野ビル4F Oashis店内
- 電話
- 050-3092-0036
- 営業時間
- 9:00〜18:00(最終受付 17:30)
- アクセス
- JR・小田急「町田駅」から徒歩4分
最短ご案内のコツ
- 症状の再現条件(アプリ名・姿勢・距離・ケース有無)
- 実施済みのセルフチェック内容(本記事の手順)
- 水濡れ・落下の有無、発生時期
これらをメモしていただくと、診断がスムーズです。