まずは要点サマリー
- 両方(WiFi&Bluetooth)が同時に不調=コンボIC・電源ライン・アンテナ共有部のハード不良の可能性が高め。
- WiFiだけならアンテナ/同軸線の断線・コネクタ抜け、ルーター側要因も要確認。
- Bluetoothだけなら上記に加え、ケースや金属アクセの干渉・ペアリング履歴破損の線も。
- 「Wi‑Fiアドレス/Bluetoothアドレスが不明」やグレーアウトは基板レベル修理のシグナル。
- 水濡れ・落下直後からの不調は、アンテナ接点腐食やシールド内ショートを疑う。
よくある症状
- 設定でWi‑Fi/Bluetoothトグルがグレーアウトして操作できない
- SSIDやデバイスが一切検出されない/検出が極端に不安定
- 「Wi‑Fiアドレス」「Bluetoothアドレス」が表示されない/00:00…など異常
- 接続してもすぐ切断/距離が数十センチで切れる(感度低下)
- 発熱や電池消耗が急増(スキャンのループやRF短絡の疑い)
ソフト・外部要因の切り分け(最短チェック)
- 機内モード ON→OFF/再起動。(一時的なRFスタック固着を解除)
- ネットワーク設定のリセット。ペアリングやWi‑Fiは再登録が必要
- ケース・磁石付きアクセ・金属プレートを外す。アンテナ干渉除去
- 別のWi‑Fi(スマホのテザリング等)でも試す/別のBT機器でも試す。
- 最新OSに更新。既知不具合の修正を取り込む
- セーフモード(Android)で常駐アプリ干渉を確認。
※法人構成プロファイル/MDMがある端末は管理者設定により無線が制限されている場合があります。
ハード故障を疑うポイント
- 落下・水濡れ直後から未接続/感度低下が始まった
- 背面やフレームの歪みがある(アンテナパターンの断裂・接点浮き)
- 分解歴あり/同軸ケーブルの抜け・シールドの潰れの可能性
- 設定にWi‑Fi/BTのアドレスが出ない・ベースバンド情報が「不明」
- 接続動作で局所発熱が出る(RFフロントエンド短絡)
代表的なハード不良と修理内容
① アンテナ接点・同軸ケーブルの断線/接触不良
スマホのWi‑Fi/Bluetoothアンテナは、背面カバーやミドルフレームにパターン化され、小型のスプリング接点(ポゴピン)や同軸ケーブルで基板に接続されています。落下衝撃や分解時の圧迫で抜け・変形が起きると、感度低下や検出不能になります。
→ 清掃・接点調整・ケーブル交換で改善するケースが多数。
② Wi‑Fi/BluetoothコンボICの故障
多くの機種はWi‑FiとBluetoothがコンボICで一体化。両方同時不調やアドレス不明はこのICや電源ラインの損傷サインです。水濡れでシールド内腐食が進行し数日後に発症する遅延故障も。
→ 基板修理(リワーク/リボール/IC交換)が必要。データ保持優先なら修理選択が有利。
③ RFフロントエンド(PA/フィルタ/スイッチ)や電源ICの不具合
無線回路はアンプ、フィルタ、スイッチ、電源管理ICが協調します。短絡や経年で一部が壊れるとスキャンで発熱・電池消耗が増え、接続も不安定に。
→ 周辺素子の点検・交換で復旧することがあります。
④ ミドルフレーム歪み/背面パネル割れに伴うアンテナ破断
背面パネルにアンテナが刻まれる機種では、フレーム歪みや割れで導通が失われると感度が極端に低下します。
→ 背面パネル交換・フレーム矯正で改善。
⑤ 水濡れ・腐食
インジケータ反応がなくても、湿気や汗でポゴピン周りに微腐食が起き、抵抗値上昇→感度低下に。
→ 洗浄・腐食除去と接点の再圧接で回復する場合があります。
来店前にできるセルフ診断フロー
- 症状の再現条件をメモ(時間帯/アプリ/距離/充電中か)。
- 別環境で試す(他ルーター・他機器・屋外)。
- ケース・アクセを外し、本体を素の状態に。
- 再起動→ネットワークリセット→OS更新。
- それでも改善なし+アドレス不明/グレーアウトなら、ハード故障の可能性が高いためご相談を。
データはそのまま? 修理と買い替えの判断
- データ最優先:基板修理で本体を活かす選択が合理的。
- 端末が古い/その他にも不具合多数:費用対効果で買い替えも検討。
- 法人端末:MDMやVPN設定が複雑な場合、買い替え後の再構成工数も考慮。
※価格は機種と損傷部位で変動。まずは症状・状態をお知らせください。
よくある質問
Q. ネットワーク設定のリセットで直ることはありますか?
A. はい。ペアリング情報破損やプロファイル衝突の場合は改善します。アドレス不明・グレーアウトはハードの可能性が高いです。
Q. 修理時間の目安は?
A. アンテナ接点・同軸の不良は比較的短時間。基板修理(ICリワーク)はお預かりになります。
Q. 防水機種でも水濡れで壊れますか?
A. はい。防水は経年でパッキンが劣化し、微量浸水でアンテナ接点やシールド内に腐食が起き得ます。
「Wi‑Fi/BTが急に使えない」— データそのまま診断します。
秋葉原駅徒歩10秒。まずはお気軽にご相談ください。
リペアフォース秋葉原店
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- 営業時間(平日):12:00–20:00
- 営業時間(土日祝):11:00–19:00
ご相談の前に
- 症状の発生タイミング(落下・水濡れの有無)をメモ
- ほこり・皮脂の清掃、ケース着脱の確認
- バックアップの実施(iCloud/Googleドライブ等)