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充電を“ワイヤレス充電”に変えたら不具合出た…互換性問題と修理事例


2025.11.02 町田店
充電を“ワイヤレス充電”に変えたら不具合出た…互換性問題と修理事例|リペアフォース町田店

充電を“ワイヤレス充電”に変えたら不具合出た…
互換性問題と修理事例

Qi・MagSafeに切替後の「発熱」「進まない」「コイルがズレる」「異物検知」など。仕組み→相性→セルフ診断→修理事例→予防策の順で解説します。

目次

  1. まずは症状の整理
  2. Qi/MagSafeの仕組みと“相性”が生まれる理由
  3. よくある互換性問題10選
  4. 今日からできるチェックリスト
  5. 町田店の修理事例
  6. 再発予防と設定のコツ
  7. よくある質問
  8. 店舗情報・ご相談方法

まずは症状の整理

  • 置いても反応しない/反応が不安定(何度もON/OFFする)
  • 「異物を検出」や温度が高すぎますが表示される
  • 充電は始まるが数%で止まる/朝起きたら増えていない
  • 発熱が強い・本体が重く感じる(スロットリング)
  • 充電後にタッチ誤作動や通信不安定が出る

ポイント:ワイヤレス充電はコイルの位置合わせ出力・発熱管理が9割。ここがズレると一気に不安定になります。

Qi/MagSafeの仕組みと“相性”が生まれる理由

Qi(チー)は電磁誘導でエネルギーを転送する規格です。送電側コイルと受電側コイルが重なるほど効率が上がり、ズレや距離(厚み)が増えるほど効率は下がり発熱が増えます。MagSafeは磁力で位置を保持し、最大出力を高めつつ位置ズレを抑える思想です。ただし磁石・金属パーツの有無ケースの材質・厚さ充電器側の設計によっては逆に不具合要因にもなり得ます。

項目Qi(一般)MagSafe/磁気対応
位置合わせ目視で合わせる/多コイル型は寛容磁力で固定されズレにくい
出力5–15Wが一般的最大15W(機種・認証次第)
発熱傾向ズレ・厚みで増えやすい位置は安定だが磁石や金属で熱がこもることあり

よくある互換性問題10選

  1. 出力不足のACアダプタ:USBアダプタが5V/1A級だと送電側が頭打ち。9V/2A以上のPD対応推奨。
  2. 受電コイル位置ズレ:小型機種やミニサイズは中心が微妙に違う。位置ガイドのある台座を。
  3. 厚みのあるケース:3mm超やカード収納型は効率低下。磁気シート併用でさらに悪化。
  4. 金属プレート・リング干渉:車載マグネットや落下防止リングの金属が熱源&検知の原因に。
  5. 粗悪な“MagSafe風”:磁石はあるがコイル設計が甘い非認証品で過熱・停止。
  1. 多コイルマットの電力分散:位置は楽だが効率が分散しがち。単一コイルの方が安定する例も。
  2. 異物検知(FOD)誤判定:砂鉄や金属粉、ICカードがケース内に。
  3. バッテリー劣化との相性:内部抵抗上昇で発熱→保護制御が働き停止。
  4. 高温環境・車内:夏場のダッシュボードはもはや“予熱状態”。冷却風の当たる位置へ。
  5. ソフト制御:最適化充電や温度制御が有線と挙動違い。アップデートで改善する例あり。

今日からできるチェックリスト

  • まずは純正または認証済みの充電器+PD対応アダプタの組み合わせに統一
  • ケース・リング・金属プレート・カードをすべて外して挙動を確認
  • 本体背面を清掃し、砂鉄や金属粉が付着していないか確認
  • 発熱が強い時は台座を縦置き→平置きに変更/風の通り道を作る
  • 最適化充電バッテリー保護設定を見直す(夜間就寝中の充電に最適)
  • 古いアダプタ・ケーブルを流用しない(ボトルネック化)

注意:ワイヤレスで充電率が上がらないのに本体だけ熱い場合は、内部の受電コイルやセンサー不良の可能性。無理に連続充電せずご相談ください。

町田店の修理事例

① iPhone 12 mini|受電コイル断線で発熱・停止

サードパーティのマグネットリング付きケース使用。ワイヤレスで開始→1–2分で停止し本体が熱い。分解の結果、受電コイル周辺の断線とシールドの剥離を確認。受電コイル交換+背面ハウジング再固定で改善。有線はもとよりMagSafeでも15W安定に。

② Pixel 7|FOD警告が頻発

充電パッドを変えても「異物検知」表示。ケース内部から極小の金属粉を回収。さらに受電部の温度センサーキャリブレーションが狂っており、センサーライン補修にて解決。以降はケース無しで安定を確認。

③ iPhone 14 Pro Max|発熱で充電率が伸びない

アダプタは5V/1Aを流用。パッドは認証品。電源側の供給不足で送電側が加熱→本体側も温度上昇。PD 20Wアダプタへ変更し、夜間の最適化充電をONで改善。

④ Galaxy S23 Ultra|金属リング干渉

車載用マグネットリングが受電部の中心と被り、熱集中。リングを外し、磁気非干渉タイプの車載クレードルへ変更して改善。

再発予防と設定のコツ

  • アダプタはUSB PD 20W以上・パッドは認証済みを選ぶ
  • 就寝充電は最適化(80%制御)をON。昼間は有線の急速充電と使い分け
  • 厚手ケース・金属リング・カード収納は“ワイヤレス時だけ外す”運用に
  • 夏の車内は直射日光を避け、吹き出し口前や角度調整で冷却を確保
  • 発熱時は一旦外し、数分冷ましてから再開(無理な連続は劣化を招く)

よくある質問

Q. バッテリー寿命は縮みますか?
発熱を伴う使い方は寿命を縮めます。出力を上げすぎず、最適化機能を使えば影響は最小限にできます。

Q. ケースは絶対に外した方が良い?
2–3mm以下の非金属ケースなら多くの機種で問題ありません。金属や磁石付きは干渉しやすいため外すのが無難。

Q. 充電中のタッチ誤作動は故障?
過熱やノイズで一時的に出ることがあります。冷却・位置調整で改善しない場合は受電コイルや基板の点検が必要です。

店舗情報・ご相談方法

リペアフォース町田店
〒194-0013 東京都町田市原町田4-11-13 天野ビル4F Oashis店内
営業時間:9:00〜18:00(最終受付17:30)
※土日・祝日は入口が閉まっています。ご来店時は 050-3092-0036 にお電話ください。

ワイヤレス充電での不具合は「道具の相性」と「端末のコンディション」の重なりで起こりがち。当店ならデータそのままで点検・部品交換に対応可能です。まずは症状の聞き取りと無料見積りから。

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