Qi・MagSafeに切替後の「発熱」「進まない」「コイルがズレる」「異物検知」など。仕組み→相性→セルフ診断→修理事例→予防策の順で解説します。
ポイント:ワイヤレス充電はコイルの位置合わせと出力・発熱管理が9割。ここがズレると一気に不安定になります。
Qi(チー)は電磁誘導でエネルギーを転送する規格です。送電側コイルと受電側コイルが重なるほど効率が上がり、ズレや距離(厚み)が増えるほど効率は下がり発熱が増えます。MagSafeは磁力で位置を保持し、最大出力を高めつつ位置ズレを抑える思想です。ただし磁石・金属パーツの有無やケースの材質・厚さ、充電器側の設計によっては逆に不具合要因にもなり得ます。
| 項目 | Qi(一般) | MagSafe/磁気対応 |
|---|---|---|
| 位置合わせ | 目視で合わせる/多コイル型は寛容 | 磁力で固定されズレにくい |
| 出力 | 5–15Wが一般的 | 最大15W(機種・認証次第) |
| 発熱傾向 | ズレ・厚みで増えやすい | 位置は安定だが磁石や金属で熱がこもることあり |
注意:ワイヤレスで充電率が上がらないのに本体だけ熱い場合は、内部の受電コイルやセンサー不良の可能性。無理に連続充電せずご相談ください。
サードパーティのマグネットリング付きケース使用。ワイヤレスで開始→1–2分で停止し本体が熱い。分解の結果、受電コイル周辺の断線とシールドの剥離を確認。受電コイル交換+背面ハウジング再固定で改善。有線はもとよりMagSafeでも15W安定に。
充電パッドを変えても「異物検知」表示。ケース内部から極小の金属粉を回収。さらに受電部の温度センサーキャリブレーションが狂っており、センサーライン補修にて解決。以降はケース無しで安定を確認。
アダプタは5V/1Aを流用。パッドは認証品。電源側の供給不足で送電側が加熱→本体側も温度上昇。PD 20Wアダプタへ変更し、夜間の最適化充電をONで改善。
車載用マグネットリングが受電部の中心と被り、熱集中。リングを外し、磁気非干渉タイプの車載クレードルへ変更して改善。
Q. バッテリー寿命は縮みますか?
発熱を伴う使い方は寿命を縮めます。出力を上げすぎず、最適化機能を使えば影響は最小限にできます。
Q. ケースは絶対に外した方が良い?
2–3mm以下の非金属ケースなら多くの機種で問題ありません。金属や磁石付きは干渉しやすいため外すのが無難。
Q. 充電中のタッチ誤作動は故障?
過熱やノイズで一時的に出ることがあります。冷却・位置調整で改善しない場合は受電コイルや基板の点検が必要です。
リペアフォース町田店
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